John5
ジョン・ファイブ /本名:ジョン・ウィリアム・ロウリー
1970年7月31日生れ
ミシガン州出身
マリリン・マンソン/モトリークルー/ロブゾンビ/L.A.Rats/2wo/Loser/Red Square Black…etc
【画像引用元:https://guitar.com/features/john-5-covering-queen-loving-les-paul-album-sinner/】
数々のバンドを渡り歩く名ギタリストJohn5。
今回のギターヒーローは奇妙奇天烈ギタリスト「ジョン5」です。
ゴシック系の不気味なメイクに、和彫りのタトゥー。独特のヴィジュアルながらもギターの腕前は超一流。マリリン・マンソンやロブゾンビ、モトリークルーなど名だたるバンドを支え、ソロ活動でも人気なテクニカル系ギタリストです。
【画像引用元:https://ru.wikipedia.org/wiki/John_5】
ギターの神の子「John5」の誕生
ジョンはなんと、7歳の頃にテレビの「Hee Haw」というカントリーバラエティ番組の影響でギターを始めました。バンジョーを演奏するジミー・ヘンリーにインスピレーションを得たことを後に語っています。
当時のテレビ番組を観てみるとテキサスカラーのギターに、バンジョー。ジョンに大きな影響を与えたことに間違いないですね。
【画像引用元:https://nypost.com/2014/01/10/hee-haw-is-bound-for-broadway/】
ギターレッスンにも通い、KISS、ヴァン・ヘイレン、スティーブ・ヴァイ、イングウェイ、ランディ・ローズ、アルバート・リー、チェット・アトキンスの影響を受け猛練習します。両親は教育に支障が出ない限りサポートするという約束をしてジョンのギター練習環境をサポートしました。
ロック、ジャズ、ブルース、カントリーなどあらゆるギターを学び、12歳の頃にはバンドコンテストで最優秀賞ギタリストに選ばれました。
僅か17歳でミシガン州からロサンゼルスに移り、ギタリストとしての活動を始めます。
この時期にホワイト・スネイクの「ルディ・サーゾ」や名プロデューサーの「ボブ・マーレット」に出会います。映画のサウンドトラックやコマーシャルなどの仕事をこなし着々とキャリアを積んでいきます。
セッションギタリストとしての評価
1998年、元ヴァン・ヘイレンのフロントマンである「デヴィッド・リー・ロス」にギタリストして選ばれ、制作されたスタジオアルバム「DLRバンド」で高評価を得ました。
そして、一度は断られたマリリン・マンソンに加入、その後ロブゾンビ、オジー・オズボーン、モトリークルーとミュージシャンからも評価の高いギタリストとなります。
プロデュース力も評価されていて、音楽はもちろん映像作品にも高評価を得ています。
【画像引用元:https://www.revolvermag.com/music/john-5-reveals-how-rob-zombie-responded-him-joining-m%C3%B6tley-cr%C3%BCe
マリリン・マンソン期はいろいろとありましたが「一緒に演れてよかった。」と語っています。演出なのかどうなのかは謎のままです...。
ギターの魔術師
ジョンは初期の頃Ibanez製のAXシリーズをメインに使用していました。
2000年にフェンダーとエンドース契約を結び一貫してテレキャスターを使用しています。
「テレキャスが最もギターの中で完成されている」と語っています。
Fender Custom Shop John5 HB
ミラーピックガード、リアにハムバッカーを搭載。ヘッドの形状は12弦モデルを基調とした3:3のヘッドとなっています。
ジョンが使用するテレキャスターはハムバッカーが搭載されたものが多く、ピックアップセレクターはトグルスイッチになっており、レスポールと同じ位置に設置してあります。コントロール系はボリュームはマストで、トーンの代わりにキルスイッチや他の機能になっていることがあります。
また、フロイドローズトレモロや、キルスイッチが搭載されたモデルもあり、様々なジャンルでもテレキャスターで統一されています。
2010年代後半にメインで使用されていた鉄板素材の様なテレキャスター。フロイドローズ搭載でアグレッシブなサウンド。弦はDean Markley 9-42を使用し、基本的に半音下げチューニングで設定されているようです。
ジョンのセンスが反映された奇抜なギターもいくつかあり、ステージ上の演出と重なると見事なパフォーマンスとなります。
最近よく使用されているのは、真っ白なボディ&ネックに深紅に装飾されたパーツが妖しげな雰囲気を漂わせています。コントロールはマスターボリュームにトグルスイッチ、そしてアーケードゲームスタイルのキルスイッチが搭載されています。
ギターが大好き!と語るジョンはテレキャスターコレクションの他にもヴィンテージギターをコレクションしており、レスポールやエクスプローラーなどの変形も数多く所有しています。
温故知新の独奏者
プレイスタイルはテクニカル+カントリーの独特なスタイルです。チキンピッキングと言われる右手の小指を使ったカントリーギターの奏法を織り交ぜ、歪ませたロックなサウンドで演奏することで超高速フレーズが生み出されます。カントリーミュージックに影響された部分も多くバンジョーのような音色や、フレーズを器用にテレキャスで弾きこなします。
またタッピングや、トリッキーな奏法をすることが多くギターを自由自在に操り、サウンドも見ごたえもあるプレイスタイルです。基礎と新しい技術を使いこなす唯一無二のギタリストと言っても過言ではないでしょう。
ソロライブではカヴァー曲のメドレーを演奏して観客を盛り上がらせます。
マイケル・ジャクソン、メタリカ、KISS、アイアン・メイデン、ニルヴァーナ、パンテラ、レイジアゲインストザ・マシーンなどの名曲をギター、ベース、ドラムというシンプルな編成にもかかわらず完成度が高い演奏を披露しています。
ステージ上の演出ではジョンの両脇に液晶モニターを設置し、楽曲に合わせた映像が流れるようになっています。ステージ全体は不気味で怪しげなゴシックメタルを基調とした飾り付けがしてあります。
【画像引用元:https://www.sonicperspectives.com/wp-content/uploads/2021/08/John-5-Featured.jpg】
王道ロックサウンド
ジョンのサウンドの特徴はナチュラルな深い歪みです。初期の頃はLaneyVH-100Rを使用していましたが、マリリン・マンソン加入後から爆音のMarshall MF350を使用し始めます。
その後、メインに3台の特注カラーを施したMarshall JCM900、JVMシリーズを使用しています、バックアップとしてMarshall MFシリーズが密かに設置してありました。
【画像引用元:https://www.premierguitar.com/gear/rig-rundown-john-5】
音作りはアンプ内で完結することが多く、コンパクトエフェクターのオーバードライブをブースト代わりに使用するくらいです。足元はシンプルなセッティングでBOSSのノイズサプレッサーNS-2、スーパーオーバードライブSD-1、スーパーコーラスCH-1、ワウペダルCrybaby535Q、ワイヤレスとケーブルの切り替えを行うA/Bボックスのみとなっています。
【画像引用元:https://www.youtube.com/watch?v=ypY2AblXzPA&t=929s】
生きる伝説「John5」
我が道を行くスタイルを貫き通すジョンは、様々なミュージシャン達と共演しギタリストとしての地位を確実なものにしてきました。時にはステージ上で喧嘩したり、思うように弾けないと何日もスタジオに引き籠ってひたすら弾きまくるなど見た目とは裏腹な真っすぐな人です。
「ドラッグはやらないし、興味がない」と公言したのがマリリン・マンソンをクビになった理由だとかそうじゃないとか…。
2022年Mötley Crüeのミック・マーズが健康上の問題のため引退。マーズの後任を引き継ぐ形でジョンがMötley Crüeに加入しました。
DEF LEPPARDとのワールドツアーも決行され、2023年11月には来日!!
【画像引用元:https://www.creativeman.co.jp/artist/2023/motleycrue_defleppard/】
ソロ活動においても何かと騒がしい様子なので今後のJohn5が楽しみです!
魅惑のギタリストJohn5/名曲5選
Jerry ReedとChet Atkinsの共演で有名な曲をカヴァー。テレキャス独特のサウンドとチキンピッキングがカントリーらしさを醸し出しています。
テクニカルプレイ全開の1曲。ギターのテクニック全てを使ってるかのようなフレーズで圧倒されること間違いなし。猿人の格好をしたMVにも注目。
アコースティックギターで演奏されるスパニッシュ調の1曲。カントリー奏法を応用して弾かれるフラメンコ調の楽曲はジョンの音楽への情熱を感じさせる。
アルバム「God Told Me To」に収録されたマイケル・ジャクソンのギターインストカバー曲。ジョンらしいアレンジにリスペクトを感じさせる丁寧なプレイ。
様々なジャンルが織り交ざったかのような楽曲で、高難易度の技を軽々と連発するまさにギターヒーローの1曲です。デイヴ・ムステインの贅沢な使い方もGood!
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