高見沢俊彦/THE ALFEE
1954年4月17日
埼玉県蕨市出身
THE ALFEE/Takamiy/BE∀T BOYS/
THE ALFEEの現リーダーとして活躍中。
今回のギターヒーローはTakamiy/タカミーこと高見沢俊彦です。
2023年で結成50周年を迎え、日本が誇る長寿バンドTHE ALFEE。
日本初の10万人コンサート、オールナイトライブ、東京ドームこけら落としなど数々の伝説を創りあげてきたモンスターバンド。ライブを中心に活動を続け、毎年春秋のコンサートツアー、夏のイベントなど現在でも活動し続けています。
【画像引用元:https://spice.eplus.jp/articles/293774】
そんなモンスターバンドの曲や詩を手掛けているリーダー高見沢俊彦。
テレビ番組では王子キャラや天然キャラが取り上げられていますが、実は体育会系で御年70歳とは思えない筋肉の持ち主なのです。
THE ALFEEではエレキギターを担当し、ヴォーカル、コーラス面では高音を得意としています。
高見沢俊彦といえば「エンジェルギター」
【画像引用元:https://spice.eplus.jp/articles/265284】
高見沢のギターと言えばエンジェルギターや変形ギターが有名です。
ESP製のオリジナルモデルですが、全て職人による彫刻やペイントで芸術作品とも言える見事なギターです。
↑初期エンジェルギターは小振りながらもしっかりと彫刻され造形されている。
エンジェルギターは1990年代頃から作られ始め、2023年現在エンジェルをモチーフとしたギターは30本近くになります。変形ギターにおいては夏のイベント、タイアップ等に合わせて作られておりその数は400本近くなるそうです。
【画像引用元:https://myrock-site.com/thealfee-takamisawa-guitars/】
↑Ultimate Archangel 最新のエンジェルギターのケースはたたみ1畳以上ある
中にはディズニー公認のドナルドギターは世界で2本しかない貴重なもので、公式に認定されたNBAのシカゴブルズ、ニューヨークニックス、ドラえもん、ゴジラ、ウルトラマン、ヤッターワンなどのキャラクターなど数多くの作品があります。ほとんどのギターがアルダー材を使用し、手彫りで立体的に仕上げているそうです。
高見沢のギタープレイに多用されているアーム。その為、多くのオリジナルモデルにはフロイドローズが搭載されています。
神の力が宿ったギター!?
一番新しいオリジナル変形ギターはなんと伊勢神宮の御神木を使用して制作されています。
なんて罰当たりな!と思いますがご安心ください。昭和34年に台風で倒木した御神木を使用しているのです。神社仏閣に縁のある高見沢に御神木の話が持ち掛けられESPによって製作されました。全部で4本制作され、勾玉や鏡、フライングVをモチーフにした神々しいギターです。
【画像引用元:https://twitter.com/esp_museum/status/1172855950291525633】
ありがたい厄払いできそうなギターですね。
本当はレスポール好き?
いつも変形ギターを抱えているイメージですが、実はかなりのレスポールマニアなのです。レッド・ツェッペリンのギター、ジミーペイジを当時から尊敬しておりレスポールモデルに対しての思いは人一倍強いそうです。
【画像引用元:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/41402/2】
数千万と言われる1959年製レスポールスタンダードを所有しており、レコーディングはもちろんですが何とライブでも頻繁に使用しています。
また、1958年製レスポールカスタムや1961年製ストラトキャスターなどのヴィンテージギターも多く所有しておりライブで惜しみなくガンガン弾いています。
まさに現役のライブバンドです。
とにかくギターが好き!
ギター好きは止まらず、新しい物好きも高見沢の特徴です。アルミニウム素材でピックアップが簡単に交換できるRelish Gguitars/レリッシュギターをいち早く取り入れたり、2023年夏のイベントではジューダス・プリーストのギタリスト、リッチーフォークナーモデルのFliyng V customを使用したりと、他のギタリストへのリスペクトは深く、メタリカ、ヴァンヘイレン、ジェフベック、ニールショーンなどのシグネイチャーモデルをいくつも所有し、ライブでも頻繁に使用しています。
【Takamiy Jane /Relish custom】
タカミーサウンド
1回のライブで10本近くギターを持ち替える高見沢サウンドを支えるアンプ、エフェクター類は常にアップデートを繰り返し進化し続けています。
ハードロック、メタル思考な高見沢はハイゲインアンプを好み、Marshall、Peavey5150、VHT Pitbullを愛用していました。現在はVHTを継ぐFLYETTE CLASSICにCAE+、Fractal Audio System AXE-FX-ⅢがⅡから変更され導入されています。EventideのGTR4000ハーモナイザーが2台、Line6 POD proやMM4などのデジタルエフェクトも多用しています。
【画像引用元:https://www.okada-web.com/caj-web/sound-system-gallery/】
足元にはボリュームペダルにDigitechワーミーペダル、そしてワウペダルで最も高価であろうPete CORNISH CUTOM POWER WAHやFulletone CLYDE WAHが設置してあることが多いです。音色の切り替えは主にギターTechがMIDIコントローラーで行っているようです。
主にロック式や多種多様なギターや、複雑な楽曲、変則チューニングなどを得意とするので、Digitech Dropを使用して半音下げや1音下げなどのダウンチューニングをする場合もあります。また、ギター本体の音質がもろに出る繊細なセッティングとなっているそうです。たしかに、ライブではヴィンテージテレキャスターからEMG搭載ギターに持ち替えたり頻繁に行っているのですが、しっかりとギター本来の音色が楽しめます。
信頼と実績のTHE ALFEE
【画像引用元:https://spice.eplus.jp/articles/213383】
モンスターバンドTHE ALFEE。コンサート数は2834本。日本武道館公演99本。
圧倒的な経験数は右に出るものがいません。伝説と逸話をいくつか紹介します。
・1985年サマーイベントYOKOHAMA STADIUM 3DAYS。同一会場や連続して行われるイベント、テーマパークの複数日パスポートで「_Days」として表記されるが、このイベントが始まり。
・1986年サマーイベントTOKYO BAY-AREAを開催。単独10万人ライブが日本初となる。
ライブタイトルがそのまま「東京ベイエリア」として地名になる。
・夏イベントの演奏中にタイミングよく稲妻が走りあれも演出?と思われた。
・ウルトラの兄弟の証、ウルトラマンブラザーズマントを高見沢はウルトラマンから贈呈されている。
・THE ALFEEはコンサート数2000本記念の時に、日本プロ野球名球会から野球選手以外初の記念ブレザーを贈呈されている。
・大阪国際女子マラソンのテーマソングを31年間担当したことでギネス認定を受けている。
・初の音楽フェス参加で気志團万博に出演した際、圧倒的なパフォーマンスと演奏力で出演していたバンドマンたちが圧倒されドン引きしていた。その時、気志團/綾小路翔は最前列で観ていた。
・THE ALFEEのライブスタッフは業界随一とされている。
・サンマリノ共和国から騎士の称号を授与されている。
・2023年時点でのギターの所有数は600本となった。
生きる伝説はまだまだ現役ですのでこれからも増えていくでしょう。
ライブバンドTHE ALFEE
毎年春秋ツアーを行い50本近く公演しています。それを1982年から休まず続けているのはまさに音楽ライブバンドの鑑です。
得意の三声コーラスに加え、高い演奏力。難易度の高い楽曲を歌いながら、コーラスしながら安定した演奏とはさすがです。
THE ALFEEといえばよくテレビで演奏されるメリーアンや星空のディスタンスが有名で歌謡ロックのイメージが強いですが実は違うんです!
【画像引用元:https://www.livefans.jp/report/7651】
ハードロック、メタル、プログレ、クラシックなどジャンルは様々。変拍子や7分を超える組曲などもあるんです。70歳とは思えない声量にステージング。そしてライブを重ねるごとに進化し続けています。
ぜひ一度はライブを観てみてください!
THE ALFEEのハード&プログレな10曲
・幻夜祭
プログレ楽曲であり全編三声コーラス。変拍子の多い難易度が高い楽曲。
・ジェネレーションダイナマイト
スピード感のあるハードな楽曲で、中盤のギターソロは高見沢タッピングやワウなどを多用した高見沢らしいギターソロ。
・Count Down1999
1990年代の楽曲。和製スラッシュメタルとも呼ばれるハードな1曲。
・悲劇受胎
高見沢のハイトーンヴォイスが伸びる1曲。坂崎と高見沢の高い演奏力がわかる1曲。
・進化論B
イントロから変拍子のオンパレードな1曲。緻密なプログレで演奏しながら歌えるのはさすがと思わさせる。
・無情の愛X
ハードな楽曲でスイッチヴォーカルの曲。サポートドラムの吉田太郎が一番ハードな曲と語っている。
・シュプレヒコールに耳を塞いで
ライブでは良くアコースティックのみで演奏される楽曲。ライブでは坂崎と高見沢のギターソロが繰り広げられる。マーティンD-45カスタムをガンガンに弾き倒す姿は圧巻です。
・JOURNEY
スライドバーを使用したフレーズや電動ドリルを用いた奏法が楽しめる楽曲。
終盤のギターソロも楽曲のテーマとなっている機関車を彷彿とさせる。
・SWEAT&TEARS
THE ALFEEの代表曲の一つ。ライブ終盤で演奏されることが多く10分近くギターソロを弾く場合もあり、ヘドバンで演奏するライブで盛り上がる1曲。
・騒音おばさんVS高音おじさん(高見沢ソロTakamiy名義)
ライブではルーク篁、KOJI、Anchang、マーティーフリードマン、鳥山雄司、佐藤大剛と相当たるギタリストの共演が見れるメタル調の楽曲。
1990年代の楽曲などもライブで頻繁に演奏しているので常に1曲1曲アップデートされています。年代によって聞き分けるのも一つの楽しみです。また、ヴィンテージギターや様々なギターをぜひライブ映像や生のライブを楽しんでみてください!