SLASH
slash/スラッシュ
1965年7月23日生まれ イングランド出身ロサンゼルス育ち
ローリング・ストーン誌選定「歴史上もっとも偉大な100人のギタリスト」65位
ガンズ・アンド・ローゼス/スラッシュズ・スネイクピット/ヴェルヴェット・リヴォルヴァ―/feat.マイルス・ケネディ&ザ・コンスピレイターズ
【引用元:Gibson https://gibson.jp/news-events/13783】
80年代後半、USハードロック界に絶大な影響を与えたガンズ・アンド・ローゼス。誰もが一度は聞いたことのある「welcome to the jungle」「sweet child O'Mine」「November Rain」などの名曲が有名で、世界的なハードロックバンドとして現在でも人気を得ています。
特徴的なハイトーンヴォイスとロックらしい低音ヴォイスを巧みに使い分けるヴォーカル、アクセル・ローズの歌声は特徴的でガンズの魅力の一つとなります。
【引用元:udiscovermusic ttphs://www.udiscovermusic.jp/news/guns-roses-sweet-child-billion-spotify】
そして、ハードロック界に及ばず、世界のギターヒーローの一人となったガンズのギタリスト、スラッシュ。印象的なロックギターリフはもちろんのこと、見た目とは裏腹な繊細なピッキングに、ペンタトニックだけではないメロディアスなギターソロは男の哀愁を漂わせます。
【引用元:Gibson https://gibson.jp/news-events/13783】
SLASH三種の神器
スラッシュと言えば「シルクハット」「タバコ」「レスポール」。
キャリアの前からトレードマークとなっている黒いシルクハット。ステージではいつも着用しており、
「なぜかは分からないけど、帽子がいつも頭に乗っているんだ」
と語っています。
そして、ロックギタリストの象徴とも言える咥えタバコ。日本では考えられませんがライブでは咥えタバコは当たり前で、酔っぱらってフラフラの状態でステージに上がっていた頃もありました。
そしてそして、スラッシュの代名詞と言えば「レスポール」。80年代ジャクソン系ギターや変形・ペイントギターが流行り、LAメタルが飽和状態の時に突如として現れたスラッシュ。
レスポール+マーシャルといった60,70年代の王道スタイル。この頃はレスポールを弾く人は少なく、居てもカスタム。レスポルールスタンダードを低く構え、シルクハットを被ったスラッシュは一躍ギターヒーローとなりました。
【引用元:Marshall https://marshall.com/live-for-music/guitar-heroes/slash】
愛用のレスポールは偽物!?
スラッシュが弾くレモンドロップにゼブラピックアップのレスポールスタンダードはガンズの初期から2023年現在もメイン機として愛用されています。Gibson社からいくつものシグネチャーモデルが発売されるほどスラッシュ=Gibsonレスポールとなりますが、実は長年愛用しているメイン機はGibson製じゃないんです!!
【引用元:YOUNG GUITAR https://youngguitar.jp/gear/201206-slash】
えっ?偽物なの?となりますが、正式にはレスポールの「レプリカ」になります。偽物を作って儲けようとして制作したものではなく、本物と同じようにまたは超えるような楽器を制作するといったいわば楽器製作者の力自慢みたいなものです。もちろん、本家Gibsonへのリスペクトはあります。
いくつか説がありましたがSLASH著のスラッシュ自伝によれば、カリフォルニア州にあるレドンド・ビーチにあるギター工房のルシアー(弦楽器製作家)ジム・フットという人物が制作したハンドメイドのレスポールレプリカだそうです。
職人の魂が込められたレスポールレプリカはスラッシュの愛機として活躍し、Gibson社がスラッシュシグネチャーモデルを開発する際に真似て制作するほど本家を超えたレプリカとして伝説なっています。
【引用元:YOUNG GUITAR https://youngguitar.jp/gear/201206-slash】
変形ギターも大好き!
レスポール好きなスラッシュですが、実は変形ギターをいくつか愛用しています。
【引用元:GAD's RAMBLINGS https://youngguitar.jp/gear/201206-slash】
GibsonエクスプローラーにB.C RichのMockingbirdやBICH、GuildのダブルネックCrossroadなどもステージ上で愛用しています。プレイスタイルは王道のペンタトニックスケールが主ですが、ワウペダルやアーミング、アルペジオなどを用いた特徴的なフレーズも得意としています。
SLASHサウンド
スラッシュと言えばレスポールのヘヴィーサウンド。近代的なハイゲインではなく、伝統的なブルースロックの延長線寄りな艶やかなでブライトなトーンです。
Gibson社から発売されているスラッシュシグネチャーモデルには全てセイモアダンカン・アルニコⅡプロ・スラッシュが搭載されています。
【引用元:ESP Guitars https://espguitars.co.jp/seymourduncan/2030/】
アンプはマーシャル社製のスラッシュシグネチャーアンプAFD100。古くから愛用しているマーシャルの名器JCM800を参考に作られています。
【引用元:Marshall https://marshall.com/live-for-music/guitar-heroes/slash】
スラッシュの音作りはシンプルでほぼアンプ直なストレートな構成となっています。
コンパクトエフェクターはBOSS PQ-4パラメトリックイコライザーにMXRカスタム製のブースター。そしてジムダンロップ製のスラッシュシグネチャーワウペダル。
ロックギター王道なパターンですが、弾き手のレベルが全面に反映される素直なセッティングとなっています。信頼できるギターとアンプにスラッシュ自身の技術があってこそですね!
スラッシュサウンドに近づけさせるならもちろんシグネチャモデルを購入すればいいものなんでしょうけど、マーシャル製のスラッシュモデルは限定生産で稀少価値も高く手に入れるのは困難です…。SL5というコンボタイプのシグネチャモデルもありましたが、こちらも生産終了で入手困難となっています。
少しでもアンプの音を近づけたいなら
マーシャルCODEがおススメ!
【引用元:Marshall https://www.marshallamps.jp/products/amplifiers/code/】
伝統的なマーシャルサウンドから現代のサウンドまでをモデリングしたアンプなのでAFD100の元となったJCM800サウンドも設定可能です。
ギターの方はGibson社からいくつか発売されています。
【引用元:Marshall https://gibson.jp/news-events/13783】
本人が使用しているサブ機と同じスペックのようです。
Epihone社からも販売されています。
ギターも数が少なく新品のモデルは数が少ないです。ステレオンミュージックでも状態の良いUSEDが入荷していたのですが、直ぐ売れてしまいました...。
弦はアーニーボールのパワースリンキーを愛用しています。数年前にシグネチャモデルが発売されていますがこちらも限定販売で入手はかなり難しい…。ですがSLASH本人も長年通常のパワースリンキーを愛用していましたので通常のパワースリンキーでも問題ないでしょう。
レギュラーゲージ10-46よりも太い11-48ですので太くギラッとしたサウンドになります。スラッシュ本人は半音下げチューニングでダンロップ・トルテックス製のピック2mmパープルで弾いています。
ワウペダルはジム・ダンロップ社スラッシュシグネチュアモデル。
ハイゲインディストーションサーキットを加えたことでマーシャル+レスポールに負けないハードロックなワウペダルに仕上がった名器です。
こちらは現在でも販売されていますので手に入れやすいと思います!
あとはシルクハットにティアドロップのサングラスがあれば完璧!!
レスポールのピックガードを外し、腰の位置まで下げて弾くスタイルは様々なアーティストに影響を与え、日本でもギターヒーローとして人気は衰えていません。あのB’zの松本孝弘でさえもスラッシュの影響を受けていたそうです。
世界を代表するギターヒーローですので逸話はまだまだありますが今回はここまで。
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